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商品市場と通貨の不思議な関係

株価、債権と通貨の関係について書いてきましたが、商品市場
（商品先物など）と通貨との関係はどうでしょうか？

これも答えは、ＹＥＳです。
その国の資源や輸入依存度などに大きく関係しますが中でも、
重要資源である石油はどの国への影響も大きいため重要に
なってきます。

どの国にとっても原油市場と通貨との関係は大きくかかわりが
あります。

世界の石油消費国のアメリカは、原油高の悪影響を直接受けます。
石油の価格が上がると、その分産業全体でコストが上がり競争力が
落ち込みます。

これによりドルは売られる方向へ流れます。
アメリカが石油に対して敏感なのにはこういった理由があります。

日本国内には資源がほとんど採れないので、アメリカと
同じように原油高の悪影響をまともに受けてしまいます。

基本的にはアメリカと同じように、原油高＝競争力低下＝通貨安。
というような関係が成り立ちます。

また、日本は先進国の中でも相当にエネルギーの輸入依存度が高く
資源を他国から輸入しなければ生活できない国ですから、石油以外の
資源が高くなった場合も同じ状況になります。